日々是好日記

ミクロネシア連邦のポンペイでの暮らし

ちょっとだけ一時帰国してた。祖父が亡くなったので。母方の祖父で、1月に帰国してあったときに最後になるかもという覚悟はしてた。でも、いざ現実になると辛いものがあるね。何より、母が辛そうなことがつらくて。

母方の祖父母にはとてもとても可愛がってもらってた。唐津にある祖父母の家に遊びに行くのが大好きで、福岡に住んでいた頃、6歳の姉と4歳の私2人でバスに乗り、唐津まで行ってたほど大好きだった(そんな幼い2人だけで行かせる母、すごい)。祖父母は、山遊びや、料理のこと、自然の植物や食べ物、生き物のことをたくさん教えて経験させてくれた。瓦の上でゴロンと寝転がるなんて、きっと親ではさせてくれないけど、あの熱さや感覚は忘れられない。

祖父は博識で礼儀正しく、ユーモアもあった。そして "本当に悪いことをした" 人を感情的に責めたり、声を荒げるような叱り方は決してしなかった。静かに、これからどうしていくのかを話すような人だった。孫は私を含めて6人いて、それぞれに祖父の要素を引き継いだよねって皆で話してた。日本に帰ってよかったことの一つに、こうして、みんなで会って祖父の思い出話を笑いながら話せたこと。1人でミクロネシアにいたら、辛い気持ちで居た堪れなかった。一緒に時間を共有するってすごいパワーだね。祖母は2年前に亡くなった。祖母は祖父が大好きだったから、今は祖母が祖父の腕を組んでるのかなと想像してる。

ポンペイへ戻る前日、母が病気になり入院することになった。あんなに辛そうな母を見るのは初めてで、本当にポンペイに帰らなければいけないのかとか、頭がいっぱいになった。でも、ちょうど3月にリタイアした父や姉家族が近くにいてくれたので、お世話をお願いした。父にごめんねと伝える母に、"久しぶりにじっくり一緒にいられて二回目のハネムーンみたいで嬉しいよ" と答える父の懐に涙。

今回は1人で帰国した。子ども達は夫にお願いして、夫の職場の方にもお世話になって本当に感謝。色んな人の支えが感じられる日々は、誰かを支えようとする力になるね。いい毎日が続きますように。

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