日々是好日記

ミクロネシア連邦のポンペイでの暮らし

サカウ

36歳になった。お祝いにみんなで夜ご飯を食べに行った。Mangrove bayはとても景色も料理も素敵なレストラン。お寿司や唐揚げとか日本食も豊富にある。大統領の家の近くにあって、大統領の親戚が経営してる。この前は大統領も来てた(もちろんSPとかはいない)。そうすけにお寿司を食べ行こう、というとすごく嬉しがって"イクラも食べたいなー"と言ってた。ポナペにイクラはない。ちょっと疑念を抱きながらMangrove bayに到着すると、そうすけ大泣き。ここじゃなーい、と。スシローに行きたかったらしい。昼寝をしてないこともあり大泣き悪化。そうだよね。なんとか、大好きなスプライト(この前の新年会で好きになった)がここにもあることが分かり機嫌を直して食事した。

隣の席に偶然、夫の同僚がいた。しばらくすると、紙コップに入った飲み物を持ってきてくれた。サカウ。

f:id:tomnon:20230121181748j:image

サカウはコショウ科の根っこをすりつぶした液で、こっちの伝統的飲み物。アルコールではない。ポナペの大人は大好きな人達が多い。サカウパーティしようよ、とよく言われる。

私はこれが初サカウチャレンジ。匂いは木の香りで、こんな香りのアロマオイルっぽいの嗅いだことある、思い出せないけど、って感じ。味は苦味とえぐみのような感じ。つまり、全然おいしくない。そして少し飲んだだけで、舌に膜が張ってるような感覚で麻痺している感じ。サカウは麻酔性や鎮静化があるから、飲めば飲むほど静かになっていくらしい。トライしてみたかったから嬉しかった。同僚の人に味の感想を、悪くはないけど良くもないかもと素直に伝えると、今度はフレッシュサカウでパーティーしよう、と張り切ってくれた。

そうすけの通う学校の高校生たちは、大人になってもサカウとか飲まない、と言ってるらしい。タバコも身体によくないし、ビートルナッツもしない、と。時代なのか、彼らも大人になったらハマるのか分からないけど。

レストランで裸足でウロウロするさくに、そうすけが"自由だねー"と呟いてた。自由に生きてほしいなー。

f:id:tomnon:20230121183850j:image